パパとママの恋物語【パパ編】3

◇夜ご飯にて、彼女に好き嫌いがあった事が発覚。彼女の嫌いな物とその時彼女が取った行動を教えて下さい。


一緒に暮らすと俺しか知らない色んなことが分かってくる。
例えば、好物とか。

その日俺は実家からメロンが送られてきた。
お袋の気遣いだ。嬉しかった。
丁度良く冷やしてデザートにしよう。
先に帰宅してカレーを作っていた俺はそう決めていた。
けど。

「苦手なの。ごめんなさい、お母さんからの贈り物なのに」

すまなそうに未来は言った。
嫌いなら仕方ないのに。
「気にすんなよ。俺が食うから」
「あ、だったら・・・」

「はい、あーん」
「えええええっ!いいよ!つか、ヤダ」




・・・・・・・この時も俺は未来に負けた・・・・。



◇お風呂に入ろうとしたら彼女が先に入っていました。巻きバスタオル1つの姿を見てしまったあなたの対応と心の声をどうぞ。



帰り・・・・俺はサークルの女子から告白された。
相談があるからと呼びだされていた。
何度も・・・経験があった。

未来には遅くなると連絡はしたけれど、気持ちは重かった。
付き合ってもいないのに未来の顔が浮かんだ。
「悪い・・・好きな子がいるんだ」

途中から降り出した雨の中、相合傘をさしながら俺は断った。
そして泣いて帰ろうとするその子に傘を渡した。

帰り道を駆けて帰ったのは、雨に濡れたくなかったのか、
未来に逢いたかったのか分からない。
土砂降りになった帰り道を俺は急いだ。


帰ると電気は付いているけどドアには鍵がかかってた。
未来は出かけているのか、TVの音も聞こえない。
急いでキーを差込み、中に入る。

「やべえ、びしょびしょだ」

とりあえず、バスタオル・・・・洗面所に入った瞬間、

「ダメェー!」

そこに湯上りの未来が居た。




洗い髪とほんのりピンクの頬。
化粧っけのない幼い顔立ち。
なのに・・・・・



あの時のことは無意識としか言えない。
よく、覚えていないんだ。
気が付いたら


「天真くん・・・・冷たいよ・・・・早くお湯で温まって」







濡れた体のまま、俺はお前を抱きしめていたんだ。




◇ちょっとした事から喧嘩になってしまいました。原因は何?


「いつもと違うから・・・・何かあった?」

お前がそう言うから、つい、言ってしまった、告白されたこと。

「天真くん・・・・正直すぎだよ」

そう言って、お前が泣き出すから俺は混乱したんだ。
何でだ?
なんで、未来が泣くんだ?
俺が泣きたいくらいなのに。




リビングに置いたこたつの中。
俺の左には未来の横顔。
涙を右手で拭おうとするからその手をとった。



いっぱいの涙が瞳に星を作ってた。
自然に重なった唇はお前の涙の味がした。


◇仲直りに成功! あなたも彼女も寝るまでにはまだ時間があります。何をして過ごす?


その日・・・・2人はひとつになった。
同居から同棲に変わった夜だった。


◇疲れていたのか、彼女が布団に入らず眠ってしまいました。あなたはどうする?


「・・・・ん・・・・まずい、こたつで寝ちまった。未来・・・未来?」


思えば、未来の寝顔は初めて見るような気がする。
お互いの部屋に入らないと決めたルール。

「・・・・俺のベッドでいいよな?」

すやすやと眠るお前を抱いて俺は俺の部屋に初めてお前を入れたんだ。



◇あなたも寝ようと思った時、彼女の口から微かに寝言らしき声が。何て言った?



けどさ。
隣に眠っているだけで、俺はもう眠れなかったのにあれはないぜ。


「天真くん・・・好き・・・」


バカだな、こいつ。
そういうのは起きて言うもんだって朝起きたら教えてやらなきゃな。



なあ、未来。
明日、そろってサークル退会しようぜ。
いいだろ?



おしまい

パパとママの恋物語【ママ編】3へ


上に戻る