パパとママの恋物語【パパ編】2

◇新生活スタート。2人の間に3つの約束事を作るならどんな内容にする?

引越しが終わった夜に俺たちはルールを作った。
学生の俺たちは節約が基本だ。
それと、お互いのプライバシーも守りたい。

@食事はなるべく2人で取る。(食費の節約のため)

Aお風呂も時間をまとめて入る。(光熱費節約のため)

Bお互いの部屋には入らない。


あまりこだわらない性格の未来は、暮らしてみると結構気が付く子だった。
俺たちはリビングから見える小さな庭と切り取られた青空を見ながら一緒にメシを食った。

テストの時にはさすがに自室に引きこもったけど、いつしか2人ともリビングに居る時間が長くなっていた。
・・・居心地が・・・空気が美味かった。


◇同居生活における家事はどんな風に分担しますか?


家事の分担は決めなかった。
時間があるほうがしよう。
たったそれだけなのに、俺も、未来も知らないうちに分担していたようだ。
重くて大変なごみ捨てや掃除は俺。
料理の得意な未来は炊事。

当番制なんかにしなくても得意なほうがやればいい。
合理的な考えも未来とは気が合った。


◇朝はあなたより1時間早く家を出る予定なんだって。彼女に合わせて起きる?


決まりごとにあったように、朝も一緒にメシを食った。
未来は1限目の講義がある朝があるが、そんな時も一緒に食った。
俺は食わなくてもいいから寝かせてくれと頼んだ時もあったが、
未来は起きるまでドアを叩き続けた。
・・・・・・・俺が根負けしてドアを開けたらそこには満面の笑みがあった。
こいつには敵わねえ。


◇やけに余裕がある朝だと思えば時計が止まっていました!慌てた彼女が忘れそうになった物は?


ある朝のことだった。
お互い寝坊したが、未来のほうはバイトがあった。
神業のような速さで家を飛び出した彼女は次の瞬間に帰ってきた。
「携帯忘れた」
「お、おう」
「これが、ないと天真くんに連絡出来なくて心配かけるモンね」
そう言って、また未来は飛び出して行った。


え・・・
自分の不便さよりも俺を気遣うのか?
・・・。
嬉しいけど。
嬉しいけど・・・・俺に期待をさせるなよ・・・。



◇急遽決まった同居生活の事、友達に話す? 話さない?


交際禁止のサークル規則。

「付き合ってるわけじゃないけど、同居は誤解されるよね?内緒・・・ね?」

初めに未来はそう言ってた。
俺も同意した。


だけど・・・・だけどさ。
未来・・・・俺、規則なんかどうでもいいんだ。
サークルなんかどうでもいいんだ。

今は・・・・・お前だけで。





何度も出掛かった言葉を、その日も俺は飲み込んだ。



続く。

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